「お客様気分」が抜けない!新入社員が自宅待機で自己基準が低くなる!

4月からの新人研修はほぼリモート(Zoom)での研修です。
もちろん参加者も自宅からの参加になります。
僕がこの春に行った数多くのZoom研修を通じて新人に感じるのは、「自己基準の低さ」です。

新入社員は社会に出て先輩や上司に揉まれることにより、自らの考えの甘さや社会の厳しさを肌で感じます。
しかし、自宅待機で、まだ自分が今までいた世界から抜け出せていない新人たちがいます。
先輩や上司ともあまりコミュニケーションが取れずに、社会の厳しさも味わわずに、会社から課せられた課題や勉強を黙々とやっています。

そうするとどうなるか?
先輩や上司の価値観や基準と照らし合わすことができていないため、自分の価値観、基準から抜け出せないでいます。
Zoomで研修をやっていても、平気で研修冒頭からあくびをしたり、椅子の背もたれに寄りかかって「自宅で寛いでるのか!」という態度で研修を受けようとする新人がいます。
僕がZoomで研修を行う際は、まずは、その社会人としてのスタンスから正します。
これ、完全にテレワークの弊害です。
新入社員がこのままでは育ちません。
自宅待機解除になっても戦力になるまで更に時間が掛かります。

社会人になったのに、社会に触れていない、先輩、上司に触れていないので、自己基準も低いまま。
これは多くの企業研修で感じることですが、会社から受けさせてもらっている研修そのものに対しても、新入社員から文句がたくさん出ると言います。
「この研修内容では学べない」「もっと効率の良いやり方があるのでは?」「飽きないような内容でやってほしい」
いやいや、ちょっと待て!と言いたいです。
コロナの騒動の中、会社は大変なことになっています。
そんな中でも人事担当者や研修担当者は知恵を絞って新人のために試行錯誤して学ばせようと尽力しているのです。
それなのに、文句を言うというのは、自分たちを何だと思っているのでしょう?
新人の声を聴いていると、完全に自分たちは「お客様」だと思っています。
会社に学ばせてもらって、こんな騒動で会社の業績も大変な中、お給料が出た上で研修を受けているんです。
まだまだ学生気分でお客様気分。
これが、コロナで自宅待機を余儀なくされた新人の今の状態です。

この、お客様状態は、採用の時から続いています。
採用時は学生は会社にとっては確かにお客様です。
今は採用も厳しい環境です。売り手市場なのです。
自社を選んでもらうために、学生を持ち上げお客様として大事に扱います。
本来は、入社したとたんに、そのスイッチが切り替わります。
もう、お客様ではありません。
しかし、自宅待機で会社に行って、その社会人としての空気感を味わうこともなく、採用された流れのまま、まだお客様に留まっているのです。

この状態が続くと、いつまでたっても社会人としてのスイッチが入らず、お客様状態が続きます。
「なぜ会社は自分たちをちゃんと見てくれないんだ?」「会社はいつになったら自分たちのフォローをちゃんとしてくれるのか?」
自分が会社に貢献するのではなく、会社が自分たちに何かを与えてくれると思ったままになるのです。

では、この状況をどのように変えればいいのか?
もっと社会に触れさせる必要があります。
先輩や上司との面談の機会、何も分からなくてもZoomでの会議に参加させる。
先輩、上司の緊張感ある現場をリモートで良いのであえて見せるのです。
お客様との商談もリモートでということも多いでしょう。
新人だから、その商談に入っても仕方が無いと思うかもしれません。
しかし、リモートでもその現場を見せることは大切です。

Zoom研修も良いでしょう。
研修の中でも重視するのは、シミュレーション研修です。
例えば、講師をお客様と見立ててプレゼンテーションをして、厳しいフィードバックを貰うとか
グループディスカッションを通じて、会社の10年後の事業を上司に提案し、その視点の甘さやインプットの足りなさを実感する。
社会人としての疑似体験を通じて、その基準を学ばせるということです。
会社に出社できないから、一方的に課題を与えて、それを提出させるだけだと、自分の基準の中、自分の価値観の中でしか仕事をしません。
その枠から抜け出させる必要があるのです。

もちろん、研修だけ受ければ良いのかというと、それだけではいけません。
研修で「分かった」状態になっても、それが現場で「できる」とは限りません。
やはり職場の皆さんとの交流や実際の現場、お客様とのやり取りの中で、現実を見て、自分の理想論だけでは成り立たないことを知ります。
リモートでも、世の中にしっかり触れさせることが大事になってくるのです。
例えば、同じ先輩や上司だけではなく、部署内の多くの先輩や上司とZoomで面談をし、今やっている仕事の内容を聞いたり、仕事での失敗談や大きな壁を越えてきた話など、体験談を聞くだけでも自分の甘さに気づきます。
リモートだからこそ、コミュニケーションの量を多くしないといけません。
多くの人と接する機会を作らなくてはいけないのです。

業務が大変な中、先輩や上司に依頼するのも大変かもしれません。
でも、そうやって新人と触れる機会を作ることで、先輩や上司も自分の仕事を振り返ったり新鮮な気持ちになれます。
また、実際のテレワークが終わって会社に出社できるようになった時も、すぐに会社の仲間に打ち解けることができます。
この状態が長引くと、新入社員はいつまでたっても「お客様気分」から抜け出せません。
もっと社会に触れさせ、様々な価値観の人々に触れさせ、自分の小さな殻から抜け出させてください!

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