中居正広さんに学ぶ、会社の正しい辞め方

元SMAPの中居正広さんがジャニーズ事務所を3月末で退所すると記者会見を行いました。

会見での素晴らしさは先日ブログでも言及し大変な反響を頂きました。
今回は中居正広さんから社会人が学ぶべき会社の正しい辞め方について。
芸能界は非常に古い体質です。
大手事務所を辞めようもんなら、「干される」「地上波は当分出られない」「同じ事務所のタレントと共演できない」など、散々です。
今までも事務所とタレントが揉めることが多々ありました。
しかし、これは社会人である我々も一緒です。
その点に置いて、中居正広さんの事務所の辞め方は社会人としてのお手本では無いでしょうか?
では、そこから、社会人である、我々は何を学ぶか?
僕が感じた大切なポイントは3点。
①感情に任せて辞めない
大抵会社を辞める時は「こんな会社いてられるか!」「もうあの人とは仕事したくない!」という感情が先に来ます。
その感情に任せて辞めると、会社の人との関係性は悪くなり、揉め事にも繋がります。
中居さんの会見を見て分かるように、SMAP解散から3年以上経ち、騒動も収まり冷静になってからの退所です。
だから、大騒ぎになることも無く、事務所からもファンからも関係者からも受け入れられるのです。
この冷静さがあるからこそ、周囲もその決断を尊重し、応援をするのです。
揉めないことによって、中居さんは現在のレギュラーも4月以降も継続するそうです。
社会人としても、会社を辞めてからも次の会社で前の会社との提携話を持ってきたり、何か一緒に仕事をしたり、独立後を元いた会社から仕事の依頼を受けたりできるのです。
僕が前職を辞める時も、1年以上前から社長に相談をし、辞めた後の仕事の仕方も全部相談をしていました。
そうすると、独立後も会社と一緒に仕事をし、良い関係性でいられるのです。
特に会社を辞めて独立したては仕事なんてありません。
でも、自分の専門性や経験を生かせるのは前職でやってた仕事です。
自分が会社から必要とされる人材であれば、会社と提携したり契約をすることで仕事ができるのです。
その為にも感情に任せて辞めないのが大事です。
仕事は人と人の繋がり、関係性で成り立ちますので、人を大事にしている中居さんの行動は非常に素晴らしいものです。
②ネガティブな理由で辞めない
「今の仕事がいやだから」
「自分が認められなかったから」
「この上司と一緒に仕事したくない」
「給料が少ない」
こういったネガティブな理由で辞めてしまうと、悪循環に陥ります。
社会人でもよくいますが、転職を繰り返すたびにキャリアダウンしてしまう人です。
中居さんは会見で、「SMAP終わってから山が無くなった。もう一度山を見たい」と言っていました。
自分のキャリアや将来を考えた時に、前向きな理由での決断なのです。
その言葉に事務所の不満はなく、ジャニーさんへの愛に満ちた感謝の言葉や、自分を育ててくれた事務所への熱い思いを語っています。
もっと成長したいという思いです。
僕が会見を見ていてやっぱりすごい!と思ったのは、「自分には何の特技も無い」「素人の延長でプロと言えるものが無い」と語っていた場面です。
これだけのトップスターで、司会者としても活躍している中居正広さんが、”自分はまだまだ何も無い”と思えている事こそが成長への欲求に繋がります。
僕も恥ずかしながら、講師として活躍させてもらっていますが、自分では「何の特技も無い、専門性も無い講師」という劣等感があります。
だからこそ、他の講師より工夫をし、自分の唯一の武器である話し方という武器を使って場つくりをするのが自分が精いっぱいできることです。
もちろん、中居さんは自分ができることに対する自信もあると思うのですが、劣等感や至らなさを持っているからこそ、仕事への準備を怠らなかったり、会見の場でも精いっぱい記者を楽しませ、相手のことを思えるのだと思います。
僕は、強さと弱さは背中合わせだと思っています。
自分に弱さがあるからこそ強くなりたいと努力をするのです。
人類最強と謡われた吉田沙保里さんも、オリンピックで負けて号泣する姿を見て、「実はとても繊細で弱い人だったのかも」と感じました。
でも、その弱さを克服するために誰よりも練習をして努力をして最強の自分を作ってきたのだと思います。
中居さんにも同じものを感じました。
劣等感がある、弱い自分を知っているからこそ、常に成長を求め続けているのです。
③全部自分で決める
中居さんは、「誰にも相談しなかった。全部自分で決めた」と言います。
もう47歳にもなる大人です。
自分の人生は自分で決めるというのは本当に自立した大人ということです。
誰かに相談をすると、自分事ではないですから、いろんなことを言います。
「ジャニーズは辞めない方がいいよ!辞めたら大変だよ」
「自分のやりたい道を進むのがいいと思うよ」
「なんなら芸能界辞めて気ままに暮らした方が楽じゃない?」
他人は好き勝手言うものです。
相談したからには、その人の顔も立てないとダメですが、相談相手と違う決断をした場合どうなりますか?
「なんだよ、あいつ、こっちが親切にアドバイスしているのに全然聞かないよ」
となります。
誰かのアドバイスと必ず違う決断をするからです。
誰にも相談しないことで、誰からの反感も買いません。
相談するのではなく、自分の意志を伝えるのです。
そうすると、その意志を応援する人が増えるのです。
中居さんはおそらく、近しい人には、自分の意志は伝えていたはずです。
そうすると、周りも「中居君が決めたことなんだから応援する!」となるのです。
相談するというのは、自分の意志が無い状態です。
もしくは、その人になんとか協力してほしいとか、頼っている状態です。
でも、人は、その人の意志に共感し、協力するのです。
今回、周りからの反感が無く、協力体制を作れたのは、中居さんの意志の力だと思います。
これを言うと、「お前と一緒にするな!」と怒られそうですが、僕が会社を辞めて独立するときの考え方と非常に近いなぁと共感した次第です。
中居さんは僕の1歳先輩。
SMAPも昔からずっと見てきました。
自分の娘にも、SMAPの歌から影響を受けて名前を付けたぐらいです。
この年齢になっての決断は結構な勇気がいります。
僕が会社を辞めて独立したのは44歳の時です。
これが最後の会社だと思って独立しました。
下の子はまだ2歳。上の子も小学生になったばかり。
逆に、子どもが小さい時でないと挑戦できないと思って辞めました。
SMAPもそうですが、中居正広さんのように芸能界のど真ん中でずっと活躍を続ける人は、周囲への気配りもそうですが、周りから愛されている人です。
そうでないと、あの世界で長続きはしません。
僕もラジオDJ時代に、長年活躍しているアーチストの方に沢山お会いしましたが、長く活躍している人程、合えば好きになるぐらい、人間的な魅力にも溢れています。
会見で、包み隠さず自分の心境やメンバーへの思い、ジャニーさんへの思いを語る中居さんを見ていると、だれもがその人間性に惹かれるはずです。
特技が無い、なんのプロでも無いと語る中居さんですが、実は、社会人として生きていくのに一番大事な心を持っているのだと思います。
これは、我々社会人も見習わないといけない部分です。
自分の実力だとか、自分の才能だとか、専門性があるからと言って活躍できるわけではありません。
周囲からの応援があって、周囲から必要とされて初めて活躍の場が与えられるのです。
今回の中居さんの見事な事務所の辞め方は、ぜひ、多くの社会人の皆さんにも見習ってほしいと思いました。
そして、これからの中居正広さんの活躍にも非常に期待したいです。
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