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引っ込み思案タイプでも
優秀なリーダーになれる!
本書にもタイプ別の接し方が記載されていますが、その中でも引っ込み思案な人に当てはまるのは「やわらかタイプ」です。
特徴としては
・誰かの役に立って貢献したい
・協調性を重んじる
・競争は好まず安定や平和を求める
・自分よりも皆を優先する
・受容力が強い
というもので、周りからは、とっても良い人と思われるタイプですが、下手をすると、誰かの陰に隠れて自分は前に出ようとしません。
こういうタイプの方は、人の先頭に立って皆を引っ張るのは苦手。リーダーを任されても気が進まない人も多く「荷が重い」と断ろうとします。
多くの企業では、リーダークラス以上になると、積極的に自分の意見を主張したり、人前に出たりする「ガツガツタイプ」が増える傾向があります。
では、引っ込み思案のやわらかタイプはリーダーになれないのでしょうか?
そんなことはありません。その性格を活かしたリーダーシップを取ることで、牽引型のリーダーではなく、支援型のリーダーになれるのです。
やわらかタイプは、上記特徴にあるように、誰かの役に立ちたいという貢献欲求が強いのです。そして、自分が先頭に立つよりも皆を優先して協調性を大事にするため、自分は表に出てこないで引っ込んでしまうのです。
また、貢献欲求が強いのはいいのですが、視野が狭いときは、その貢献の対象が「誰かのため」という個人に向いてしまいます。〇〇さんのためになりたい、上司のためになりたいという気持ちです。
リーダーになってもらうためには、その視野を広げて、「チームのため」「組織のため」と貢献の対象を広げるのです。
違ったタイプのリーダーを育てることで
会社組織全体にもプラスとなる!
「やわらかタイプ」の人は、誰かのために仕事をすることで充実感を得られるため、その誰かが「ありがとう!手伝ってくれて助かったよ」と感謝するとそれで満足してしまいます。
しかし、その対象をチームや組織に広げると、チーム成果や組織での成果に対して貢献しようとします。
そうやって視界が上がった瞬間、「チームのためになるなら、自分がやらなきゃ!」と主体性が生まれるのです。
貢献の対象が個人ではなくチームや組織になると、貢献の発揮の仕方が変わり、チームのためを思って貢献をするため、その貢献欲求が強くなるほど「支援型のリーダーシップ」が発揮されます。今の時代、こういったサーバント・リーダーシップが求められている現場も多いものです。
例えば、営業部隊のトップが支援型リーダーであれば、より営業が数字を取る活動に専念できるように、営業サポートを強化します。また営業のやり方等、成功事例の情報共有などをして、戦略を体系化するなど、営業が動きやすく、かつ、後方支援部隊も働きがいがあるような支援ができるのです。
部下を引っ張っていくような従来の「ガツガツタイプ」のリーダーは、攻撃は強いが守りは弱い組織になりがちです。
組織においては、やわらかタイプのリーダーも育てることで、守りも強くなり、組織全体が機能するようになります。
引っ込み思案だったとしても、やわらかタイプの特性に合った支援型リーダーに育てることで、組織にプラスの効果をもたらしてくれるのです。
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